三山凌輝(リョウキ / Miyama Ryoki)さんのデジタルシングル『Tadaima』は、その歌詞やMVの表現から「ビーファーストに向けて書かれたのではないか」と感じるファンも少なくありません。
本人がビーファーストに向けて書いたと明言しているわけではなく、あくまで一つの解釈に過ぎません。
しかし歌詞を丁寧に読み解いていくと、BE:FIRSTとして過ごした時間や、当時交わされた言葉、そして守れなかった約束を想起させる描写が、いくつも重なっているようにみえます。

この記事では、『Tadaima』がビーファーストに向けた歌だと言われる理由を考察していきます。
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『Tadaima』はビーファーストメンバーに向けて書かれたと考えられている理由
『Tadaima』がビーファーストに向けた歌だと言われる理由を、歌詞・MV・過去の発言などをもとに考察していきます。
『ただいま』というタイトルそのもの
『Tadaima』では
おかえりって言わせてあげられなくてごめんね
という歌詞が4回も出てきます。
We’ll come back the words I couldn’t let you say, please forgive me (あの言葉を言わせてあげられなかったことを許してほしい)
も2回出てきます。
”あの言葉”というのはおそらく「おかえり」でしょう。
相手に「おかえり」と言わせてあげられなかったこと、そして『ただいま』と言えなかったことへの申し訳ない気持ちのようなものがみえます。
ビーファーストがリョウキさんにとって”帰れる場所だった”と捉えると、ビーファーストに向けて書かれたように捉えることもできます。
約束を守れなかったことへの謝罪
『Tadaima』では日本語でも英語でも
I’ll say sorry about the day we swore eternity (永遠の時間を誓ったあの日にごめんね)
永遠の時間を誓ったあの日にごめんね
という歌詞があります。
リョウキさんはビーファーストを輩出したオーディション”THE FIRST(通称ザスト)”の最終審査でBMSG社長のスカイハイさんから今後ビーファーストとして世界を目指していく覚悟を確認されていました。

この先の道が少しいばらになってしまうことも含めて覚悟ができているかどうかということだけ確認させてください。

覚悟はあります。
(中略)
このメンバーで絶対に世界に行きたいので僕はどんな覚悟を背負ってでも一緒にやらせていただきたいと思いました。
(中略)
もうどんなことがあっても絶対にくじけずに頑張るので皆さんどうぞよろしくお願いします
この言葉は、当時のリョウキさんにとってBE:FIRSTとして「永遠」を覚悟した瞬間だったと言えるでしょう。
しかし結果的に、彼はその場所を離れ、BE:FIRSTとしての活動を続けることは叶いませんでした。
だからこそ「tadaima」に登場する
永遠の時間を誓ったあの日にごめんね
という一節は、単なる過去への後悔ではなく、「BE:FIRSTを続ける約束を守れなかった」ことへの謝罪として響いてきます。
ザストの最終審査でスカイハイさんに向かって語った覚悟は、決して軽い言葉ではなかったはずです。
それでも違う選択をした今、「永遠を誓ったあの日」に対して「ごめんね」と歌うしかなかった。
そう考えると、このフレーズは非常に人間的で、誠実な言葉に思えます。
ザスト最終審査でのスカイハイさんとリョウキさんの会話は1時間17分34秒あたりからです。」
『I Want You Back』へのアンサーソングの可能性
リョウキさんが脱退した後にビーファーストがJackson5(ジャクソン5)の『I Want You Back(以下IWYB)』のカバー曲を出しています。
ビーファーストの『IWYB』は元の楽曲をそのまま歌うのではなく、一部の歌詞をビーファーストとして新たに書き下ろししたリメイクカバーになっています。
そんな『IWYB』の冒頭のソウタさんの歌詞で
出来合いの言葉はいらない
君意外意味がない
ため息ばかり
もう軽くなった右肩に
言えなくなっちゃったままのおかえりなさい
という部分があります。
この一節は、本当は伝えたかったのに、タイミングや状況によって“おかえり”が言えなかった後悔や未練を感じさせるフレーズです。
動画29秒あたりからです。
一方でリョウキさんの『Tadaima』の歌詞の
おかえりって言わせてあげられなくてごめんね
We’ll come back the words I couldn’t let you say, please forgive me (あの言葉を言わせてあげられなかったことを許してほしい)
というフレーズ。
ここで描かれているのは、「言えなかった側」ではなく、“言わせてあげられなかった側”からの視点。
つまり、
- 『I Want You Back』
⇒ 言えなくなってしまった「おかえりなさい」 - 『tadaima』:
⇒ 「おかえり」を言わせてあげられなかったことへの謝罪
というように、同じ言葉を、反対側の立場から描いているようにも受け取れます。
もちろん公式的にアンサーソングと明言されているわけではありません。
しかし上記の関係性を見ると、『Tadaima』が『IWYB』のアンサーソングのように感じるファンがいても不思議ではないでしょう。
MVでティンバーを履いている
『Tadaima』のMVでリョウキさんが畑を耕すシーンの足元に注目すると、ティンバーランドの靴を履いています。

ティンバーランドの靴といえば、ビーファーストの楽曲『GRIT』で
俺らティンバー履いたヒーロー
という歌詞をソウタさんが歌っています。

1分38秒あたりです。
『GRIT』はリョウキさんがビーファーストとして活動していた際の最後のシングル曲となるので、思い入れもあったのでしょう。
違う道を進むことになったビーファーストの6人とリョウキさんですが、デビューから共に歩んできた日々の積み重ねや絆は変わりませんし、今でも仲間であることを暗に意味したかったのかもしれません。
曲を受けてのビーファーストメンバーの反応は?
リョウキさんが『Tadaima』をリリースした2026年2月8日にビーファーストの映画「BE:the ONE – START BEYOND DREAMS -」の舞台挨拶が行われました。
その際にシュントさんがリョウキさんの曲について触れています。
このコメントから伝わってくるのは、リョウキさんの楽曲や選択に対して、踏み込みすぎず、しかし確かに受け止めているという姿勢です。
シュントさんは、「いろんな気持ちを持っている人がいると思う」と、受け取り方を観る側に委ねています。
それは、リョウキさんの歩んだ道や、その背景にある想いを尊重しているからこそ取れる距離感とも言えるでしょう。
はっきりと名前を出して多くを語るわけではない。けれど、心の片隅にリョウキさんへの想いが確かに存在していることが、シュントさんの言葉から感じ取ることができます。
その絶妙なバランスこそが、今のビーファーストのメンバーとリョウキさんとの関係性を静かに物語っているのかもしれません。
まとめ
『Tadaima』は、誰かに向けた歌だと断定できるものではありません。
ただ、歌詞や表現を丁寧に見ていくと、BE:FIRSTとして過ごした時間や当時交わされた想いが、重なっているようにも感じられます。
違う道を選んだ今も、共に歩んだ日々まで消えるわけではない。
その想いを『ただいま』という言葉に込めた——
そう受け取る余地が、この楽曲には残されているのかもしれません。
